STATEMENT

都市は誰のものか。都市と主体性、土地・空間の自治の主体がどこにあるのかという問題は長い年月、歴史の中での様々な問題を孕んできた。部屋という最も小さな私的空間から、公共や自由空間へ出ることが難しくなった2020年、人々は仮想空間に新たな場を築き、そこでの関係性や文化、娯楽を築き上げている。それでもなお、行政や自治、政策といった大きな関係性に私たちは縛り続けられ、インターネットにより思想や情報が自由になったとしても、私たちは場所の制約から逃れられない。

巨大な海からではなく、とある極小の地から。

「幕張市」は存在しない。けれども多くの人によってさもあるかのように信じられている実在しない架空の都市、「幕張市」。この場所から、ステークホルダーとされる様々な人々やレイヤーによって織り成される都市の様相を、それぞれが意思を持って想像し思索するとした時、「多層都市」として立ち上がるのはどんな街やつながりだろうか。故郷、ゆかりある温度のある記憶として、この場所に帰属する人々と共に、都市のあり方やつながり、行政システムや票の配分、文化を都市空間に刻み、自在に創り上げることが可能であると仮定し、そこからうまれる多層な都市を思索する。

ABOUT

「幕張市」プロジェクトは、世界で提案されている新たな投票システムの検証やオンライン上の祝祭性を⾼める⽅法の探索など都市OSに必要な基本機能のアップデートや代替⽅法を探求していく活動です。特に次世代を育む社会インフラとしての「⽂化」を⽣み出す機能や構造に着⽬し、研究者やアーティストなどと⼀緒に活動を開始します。思考実験とプロトタイピングを通して文化芸術を育む都市の形を研究する『METACITY』による、実在しない都市、「幕張市」をボトムアップに作るプロジェクト。虚構の象徴の一つとも言える”都市”とはそもそも何なのか?何を我々にもたらそうとするのか?”都市”を作りながら「都市とは何か?」を探求していきます。

2020年12月20日(日)から2021年1月31日(日)まで、幕張新都心及びオンラインにて、150mの建築物を使ったパブリックアート展示やプロジェクトメンバが公開討論を行うオンライントークイベント、都市OSを支える最新技術や背景にある考えを共有するオンラインレクチャーを開催します。イベント詳細はこちら